令和５年９月議会の一般質問で高齢者の移動について質問しました。その時の答弁とその後に取材した情報を含め再構成してお届けします。

☆高齢者の移動

高齢者の移動についてです。武蔵村山に住む高齢者にとって路線バスは行動範囲を広げる公共交通機関の一つです。

前回もバス停にベンチが置けないか、という質問をしたばかりですが、それだけ移動手段としてバスは必要不可欠になっています。そこで、武蔵村山病院に通う北東地域に住む高齢者から、武蔵村山病院の前まで直接行けるバスが欲しいと要望を受け、市の考えを伺いました。

（市長答弁）
本市では、路線バスが運行しないエリアを補完するものとして、ＭＭシャトルを運行している。このため、北東地域から武蔵村山病院までの移動に際しては、高齢者の方には御不便をお掛けいたしますが、武蔵村山市役所前やイオンモールで路線バスからＭＭシャトルに乗り継いでいただきたいと考えている。

イオンモールのバス停から武蔵村山病院までGoogleマップによると700メートルくらいです。高齢者には遠いな〜と感じる方もいらっしゃるかもしれません。「MMシャトルに乗り継いでいってほしい」。やはり、乗り継ぎということになりますよね。市は参考として、「原山」から、「武蔵村山病院」へ行く場合の平均的な乗継時間と所要時間を示してくれました。

「武蔵村山市役所前」でＭＭシャトル玉川上水ルートに乗り継ぐ場合、約１５分の乗継時間を含み、約２５分で「武蔵村山病院」に到着します。また、「イオンモール」で乗り継ぐ場合においては、約２５分の乗継時間を含み、約４０分で到着するということです。ただ、スマホのアプリなどで検索してみると…例えば「原山バス停」から「武蔵村山病院」へ行こうとすると、東大和市駅→玉川上水駅→MMシャトルで病院、もしくは立川駅北口→立川バスで病院、という検索結果が出てきます。だいたい１時間半。検索で出てこないということは、他の乗り継ぎの方法だと１時間半以上かかるということになります。もしかしたら、私の検索方法がいけなかったからかもしれませんし、そもそも、乗り継ぎ検索が市役所前やイオンモールでの乗り換えを想定していないのかもしれません。

他の見方をすると、検索で市役所前やイオンモールでの乗り継ぎルートがててくれば実際に乗り継ぎをされる方もいらっしゃるかもしれません。そう考えるとＭＭシャトルの機会損失にも繋がってしまいます。ここは市役所の担当部署にも確認をしていただいています。閑話休題。

市民、特に高齢者は乗り換えて目的地に行くのは大変。目的地まで直通で行きたいと思うものです。西武バスはイオンモールまで行っている。それを、武蔵村山病院までクルッと延長できないか？という要望になるわけです。市によりますと「路線バスのルートについては、バス事業者が他社のバスルートや路線長、利用状況などを踏まえて採算が確保できるよう設定しているものであるが、イオンモールから武蔵村山病院までの路線延長についての要望があったことについては、バス事業者にお伝えしてまいりたいと考えている」ということでした。企業なので中々難しいと思うがぜひ聞いてみてほしいと伝えています。高齢化が進むにつれ、公共交通に関しては市民の皆さんからの要望が増えていくと考えています。沖縄のゆいレール、広島のアストラムライン、富山のライトレール、新潟のBRT、新しい軌道交通やバス路線ができるときには、どこを通るのかということだけでなく、駅周辺の開発やそこから伸びるバス路線など多くの議論があったと聞いています。今後も新たな調査をする予定です。まず、宇都宮LRT…かな。