【災害や大規模通信障害時に有効な通信手段の備えについて】
令和4年9月議会の一般質問で災害や大規模通信障害時の通信手段について質問しました。その時の答弁とその後に取材した情報を含め再構成してお届けします。
緑色の公衆電話、停電時に硬貨は使える?
東日本大震災や停電、最近の大規模通信障害を受け、公衆電話の重要性が改めて注目されていいます。そういえば、「公衆電話って見かけるけど使ってないなー」と思う人がほとんどでしょう。そう考えると、私たちの生活が携帯電話網に支えられているのがよくわかります。一方、固定電話を持たない家庭も増えています。その携帯電話のインフラが使えなくなる時、それが災害や通信障害の時です。もし発災し、災害等の緊急時に通信規制が実施された場合、公衆電話は「災害時優先電話」となり通信規制の対象外となり、また、電話回線を通じて電力が供給されているため、停電時でも硬貨利用であれば平時と同様に利用が可能です。市街地においては概ね1km四方に1台という基準に基づき設置されています。10月は中越地震があった月でもあります。災害や停電、そして通信障害等に備えて公衆電話の場所を確認してみてはいかがでしょうか?公衆電話の場所は、NTT東日本のHPに掲載されています。もしもの場合に備えてぜひご覧ください。
固定電話の加入件数は減少
先日のKDDIの大規模通信障害では通話ができなくなったり、通信はできたりできなかったりでした。障害発生は土曜日で、平日だったらもっと混乱していたかもしれません。最近は自宅の固定電話を無くしている人もいます。だからこそ公衆電話の有用性が言われる事になります。総務省の令和3年度情報通信白書によれば、固定電話市場における加入契約数は緩やかな減少傾向にあるとされていますが、NTT東日本・西日本の固定電話の加入件数のみで見ると、平成21年の3,793万件が令和2年には1,573万件まで、6割近く減少している状況です。担当部署の総務部によりますと、この調査結果から、本市においても、固定電話を持たない家庭が増えているものと想定しているということです。
フリーWi-Fiも必要不可欠
通信会社各社の通信障害で携帯回線というのはインフラになったことを示しています。それと並びWi-Fiの有用性も明らかになりました。市役所本庁舎では、平成31年3月にフリーWi-Fiを開設しています。その他の公共施設では、市民会館、総合体育館、緑が丘ふれあいセンターの3か所に設置されています。市内の公共施設のWi-Fiの設置については、平成24年に一般質問しており、少しずつですが設置されている公共施設が増えています。一方、災害時など、いざという時に使える00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)というフリーWi-Fiがあります。災害時にドコモ、au、ソフトバンクの携帯キャリアが垣根をこえて無料開放する、公衆無線LANサービスです。災害時には開放されますので、ぜひ、こちらもHPをご覧ください。ただ、今回の通信障害の時には開放されませんでした。せっかくなので、使えば良いのに…とも思いましたが、大人の事情があるのかもしれません。が、、、
スマホ障害時に公衆WiFi活用 総務省、有識者会議で検討(共同通信)
総務省がスマートフォンの通信障害が起きても利用者が連絡手段を確保できるよう、公衆Wi―Fiサービスを活用する検討に入ったことが19日、分かった。障害時に契約者以外でもWi―Fiでデータ通信ができればLINE(ライン)などが使える。連絡手段の確保策を巡っては、携帯会社間で回線を乗り入れる「ローミング」の導入に向け、総務省が有識者会議を月内に設ける。Wi―Fiの活用策も併せて検討する。
共同通信が、以上のように伝えています。今後の検討を見守ってまいります。
大規模通信障害を受けて、防災の観点から公衆電話とWi-Fiについてクローズアップしました。ぜひ公衆電話の場所を確認と00000JAPANについてアクセスしてみてはいかがでしょうか?
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