新型コロナウイルス感染症が世界中で感染拡大が止まらない状況が続いています。私自身も市民の皆さんからお話を伺い、関係各所にその声を届けています。やはり、街中を見ていると人通りの少なさを感じます。外出の自粛などを話す東京都知事の記者会見が報道でも取り上げられ、まだまだ、先が見通せないことを実感しています。
一方、すでに外出禁止や夜間外出禁止となっているアメリカやスイスの友人とネットを通し、生活状況や経済・教育の現状についてやり取りをしています。国や州によっても状況はまちまちですが、日本よりも生活が厳しく制約されていることを伝えてくれました。詳しくは書きませんが、教育分野でもICTを活用して学校の休校に対応しているそうです。これからも新型コロナウイルス感染症の早期終息に向けて国とも連絡を取り合いながら努力してまいります。閑話休題。
さて、武蔵村山市議会令和2年第一回定例会が閉会しました。最終日のきょうは備蓄用マスクの購入費用などを含んだ今年度の補正予算、聖火リレーの経費など東京2020オリンピック・パラリンピック関連事業を含む令和2年度補正予算を可決、議会運営委員会で提出した新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書、介護保険制度における地域区分の見直しを求める意見書などを可決しました。また、すでに9日には来年度予算(一般会計と国民健康保険事業などの特別会計、来年度から公営企業会計となる下水道事業会計)を可決しています。日々状況が変化する中での議会対応でしたが、予算の可決により新年度のスタートを切ることができます。
これまで、1ヶ月間の状況をまとめてみました。
武蔵村山市議会は2月28日午前、新型コロナウイルスの感染拡大防止の状況を踏まえ、議会運営委員会で協議した結果、第1回定例会の日程について、3月3日(火曜日)から6日(金曜日)に予定されていた一般質問は行わず、3日(火曜日)から6日(金曜日)まで予算特別委員会、3月9日(月曜日)に本会議を開き、17日(火曜日)以降に予定されていた委員会は全て開催しないこととしました。
議会運営委員会を開催したのは折しも、安倍総理大臣が3月2日からの臨時休校を要請した翌日。この時は2週間後の新型コロナウイルス感染症の状況が見通せませんでした(結果的に2週間を過ぎた段階でも感染拡大に歯止めはかかっていませんでした)。であるならば、4月1日からの市民生活に影響しないようになるべく早く予算特別委員会を開催して予算を成立させなければなりません。ちなみに武蔵村山市議会は条例の一部改正などは常任委員会には付託せず本会議で即決となっています。
また、一般質問の取り扱いについては東京26市の中でも対応が分かれています。武蔵村山市議会としては新型コロナウイルスの感染拡大防止や市長をはじめ職員の皆さんにコロナウイルス関連の対策を優先していただくためにも、一般質問は取りやめとしました。日程変更について議運では議論を繰り返し、全会一致で合意を得ることができました。議会運営委員会の委員長としてご理解をいただいた市民の皆さん、そして議運や議員の皆さん、議会事務局の皆さんに感謝を申し上げます。なお、対応が素早くできるよう会期は変更せず、25日最終日の本会議は変更しませんでした。
議会運営委員会の委員長そして会派代表者会議の座長になり4回の定例会を終えたことになります。議会を運営する側に立って多くの経験をさせていただいていますが、議会日程の変更は初めての経験です。おそらく一般質問の取りやめについては武蔵村山市議会始まって以来ことだと思います。もちろん考えに考えそして議論した結果です。一般質問の取りやめについても議論になるところで、議会、議員は一般質問などで議論をすべきだという意見があることも承知しています。しかし市民の皆さんの生命を守る議会人として、安全・安心につながる対策が最優先されるべきことであると考えています。
ここのところよく聞く言葉で「しゅうそく」があります。漢字としては収束、終息どちらも使われて、どっちなのか…と考えることがありませんか?私の場合は、「感染症の終息」と「混乱している社会で事態の収束」と理解しています。Covid-19による社会の混乱が一刻も早く収束し、新型コロナウイルス感染症が早く終息することを願っています。
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