
「時期を捉えて」から「準備を進めていく」へ
令和7年第4回定例会(12月議会)では、「市道の名称、いわゆる愛称」をテーマに一般質問を行いました。武蔵村山市では、都市核地区をはじめとして新しい道路整備が次々と進み、市民の生活動線やまちの景観が大きく変わりつつあります。こうした転換期は、単に道路を造るだけでなく、その道路に市民が親しみを持ち、まちへの愛着を深めていくための工夫が求められる時期でもあります。私はその一つが「市道の愛称」だと考え、今回改めて市の考えを伺いました。
このテーマについては、実は2014年3月定例会でも同様の質問をしています。当時、市からは「新設道路もあるので、時期を捉えて愛称募集を行いたい」という前向きな答弁がありました。それから10年が経過し、道路整備は大きく進展したものの、具体的な愛称募集の動きは見えていません。まちの骨格となる道路が生まれつつある今こそ、市民参加による愛称募集を行い、武蔵村山市らしいストーリーを形づくる好機ではないか、そうした思いから今回の質問に至りました。
最初の市長答弁では、過去に昭和46年度と56年度に市民公募で愛称を定めた実績があることが示されました。その後も新たな路線が供用開始していることから、今後についても愛称募集を検討していく考えが示されました。進め方については、従来の市民公募に加え、新しい愛称決定方法の調査も行うとのことでした。また、時期については、多摩都市モノレール延伸によって新たなまち並みが形成されることを見据え、「準備を進めていく」という答弁がありました。10年前の「時期を捉えて募集したい」から、今回は「準備を進めていく」へと表現は変わりましたが、ようやく一歩前に進もうとしている印象を受けました。
続く再質問では、その「新しい愛称決定方法」とは具体的にどのようなものかを確認しました。建設管理担当部長からは、郷土愛を育む観点から、市内の小学校の児童が愛称を考える仕組みなども一案として検討していることが示されました。まだ決定事項ではないものの、複数の方法を視野に入れて調査を進めていくとの答弁で、市長答弁の「準備をしている」という言葉を具体的に補完する内容だったと感じています。
さらに、他自治体の事例として道路のネーミングライツを取り入れているケースもあることから、こうした手法の検討についても問いかけました。これに対しては、埼玉県戸田市の事例を承知しており、新しい愛称決定方法の一つとして認識しているとの答弁がありました。ネーミングライツについては、公共施設全体の在り方とも関わるため、改めて別の機会に一般質問として取り上げたいと考えています。
最後に、従来の市民公募に限らず、何らかの形で市道愛称の募集を行う方向なのかを確認しました。答弁では、時期は明確ではないものの、「愛称募集を行う方向で考えている」との認識が示されました。
今回、花火大会や交差点の課題と併せて、市道の愛称について質問する中で、都市計画道路の番号や正式名称を何度も使いました。議会では当たり前の表現でも、市民の皆さんにとっては分かりにくいものです。だからこそ、愛称は単なる名前以上の意味を持ちます。話を分かりやすくし、まちを共有する言葉を増やすことは、市民サービスの一つだと私は考えています。今後、市民参加による愛称募集が実現し、武蔵村山市の道路がより身近で親しみやすい存在になることを期待しています。


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