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市の学力調査を踏まえた、より良い学校教育を目指して──令和7年第1回定例会より

市の学力調査を踏まえた、より良い学校教育を目指して──令和7年第1回定例会より

市の学力調査を踏まえた、より良い学校教育を目指して──令和7年第1回定例会より

市の学力調査を踏まえた、より良い学校教育を目指して武蔵村山市では、児童・生徒の学力の現状を把握し、授業改善に活かすための「学力向上を図るための調査」を毎年実施しています。今年度は、小学4・5年生と中学1・2年生を対象に、国語・算数(数学)・生活習慣等の調査が行われました。調査は令和6年12月10日に実施され、分析作業は現在も進行中とのことです(質問時点)。

教育委員会の分析として、小学4年生では基礎・基本の定着に課題があると分析されています。小学5年生では国語の正答率に一定の定着が見られましたが、算数では、依然として課題が浮かび上がっています。
一方で、中学生の結果は顕著な伸びを示しました。特に、中学1・2年生の数学・国語は、全国平均に対する充足率が90%を超えるなど、学力の定着が確認されています。
これまで本市では、経年比較ができなかったため、単年ごとの分析にとどまっていました。しかし、今年度からは同一学年の児童・生徒を継続して追跡することが可能になり、学年をまたいだ分析が進められました。
経年での分析では、小学5年生の国語と算数の充足率は70%台で横ばい傾向にある一方で、中学1年生は数学で大きく伸び、3年間で16.9ポイント増加しています。中学2年生でも数学は12.3ポイント伸びるなど、明らかに中学校での学力向上が見られます。
このような成果は、例えばある市内中学校では授業冒頭での計算問題、毎時間の振り返りカードの活用、生徒の理解度に応じた授業設計が実践されており、他の市内中学校ではICT端末による個別ドリル学習が展開されています。こうした具体的な取り組みが、児童・生徒の学力に結びついているのです。
一方で小学校においては、全体としての伸びは鈍化傾向にあります。ただし、学校ごとに見ると着実に伸びているところもあり、学校授業改善推進プランに基づく授業改善がうまく図られている学校では成果が確認されています。つまり、小中の教育をつなぐ視点、すなわち小中一貫した指導の共有と協働が、今後の大きな課題であると認識しています。
また、「学力は、子どもたちの進路における選択肢の幅を広げ、目標を叶えるために必要な力である」との学校教育担当部長の想いは、教育行政の根底を支える理念です。
今年は、経年で同一集団を分析できるという大きな進展がありました。今後は、この分析を基にした授業改善がさらに進められ、すべての子どもたちにとってより良い教育環境が整うことを期待しています。
正確な質問と答弁のやり取りは、今後、公開される会議録をご覧ください。

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