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より良い学校教育について(令和4年3月一般質問)

毎年3月の定例会で、武蔵村山の子どもたちの教育について質問しています。今回は、3月8日の一般質問の内容を再構成してお届けします。これまで3月の定例会では、東京都の「児童・生徒の学力向上を図るための調査」を中心に現状などを聞いて来ましたが、調査の方法が変更となり、比較ができなくなってしまいました。そのため文部科学省の「全国学力・学習状況調査」について聞いた上で、今後の展開を議論しました。

基礎・基本の定着

全国学力・学習状況調査は小学6年生と中学3年生を対象に、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ることなどを目的に平成19(2007)年から行われている調査です。昨年は5月に行われ、教育委員会や各学校で分析した後、よりわかりやすい授業づくり及びきめ細かい指導に努め、基礎・基本の定着を図っている状況です。結果はどうだったのか?については教育長答弁をご覧ください。

複合要因の分析を要望

東京都や全国の学力調査をもとに学力向上策を議会で議論し始めたのは平成26(2014)年ですから、かれこれ8年目となります。「基礎・基本の定着を図っていく」という教育委員会答弁がある意味定着しています。教育委員会は「個々に応じた」指導の充実に取り組んでいく必要性があることも常に強く感じているということでした。では、個々に応じた教育を進めるには、どのようにしていかなければならないのか?「複合要因について分析」を教育委員会に要望していました(令和3年第2回定例会の一般質問をご覧ください)。

今後は多面的に分析する

今回の質問で高橋学校教育担当部長は、「「個々の分析」を行うに当たっては、子供が「何につまずいているのか」だけではなく、「どうしてつまずいているのか」を把握することが大切。そのため、系統的に身に付けるべき教科学力の視点に加え、子供の意識や行動実態、さらに教科学習の土台となる認知特性などについて、多面的に分析することが必要です。今後、教育委員会としましては、国や都の学力調査の結果や市の学力調査等の結果を総合的に分析することで、子供のつまずきを個別に把握し、一人一人への適切な課題の提供、個別最適な学びの一層の充実に取り組んでまいります。そして、個別最適化した学びの成果を子供同士が意見交換などを通してお互いを高め合う協働的な学びに生かすことで、学習指導要領に示されている、育むべき資質・能力の「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の三つの力をバランスよく育んでいきたいと考えております」と力強く述べています。

・系統的に身につける教科学力の視点
・子供の意識や行動実態
・教科学習の土台となる認知特性

この3点について多面的に分析することが必要であり、学力調査の結果を総合的に分析するとしています。

市でも学力向上を図るための調査を実施

この一つとされるのが、連続的な学力調査です。武蔵村山市教育委員会では、来年度から「学力向上を図るための調査」を対象を変更・拡大して実施することになりました。これまで中学1年生を対象に行ってきた調査を、小学5年生と中学2年生を対象に変更して、国語、算数・数学を実施します。これまで東京都が行っていた調査を連続性のあるデータとして捉えるためでもあります。以前のブログでも紹介した通り、15年にわたって行われていた東京都の調査が途切れてしまうことに危惧していた私としても望んでいたことでもあります。文部科学省や東京都の調査だけでなく独自調査で子どもたちの学力向上に踏み出したとも言えます。

多面的アプローチを進める

これまでとは違うアプローチを強力に進める一方で、分析や研究では教育委員会だけでは追えない部分もあります。教育委員会の中だけでなく、国内でも多くの研究がなされています。大学や企業、研究所などとの連携や共同研究も視野に入れて進めていただくよう要望しています。更なる一歩を!今後は、市の「学力向上を図るための調査」の結果も注目するとともに、認知特性などについても質問を続けます。

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