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特殊詐欺(振り込め詐欺)被害が急増しています!ご注意を!

オレオレ詐欺や架空請求詐欺などの特殊詐欺(振り込め詐欺)が全国各地で多発しています。昨年、東京都内では3,510件、約80億円の被害があり、認知件数・被害額ともに前年を大幅に上回りました。また、今年7月末までに武蔵村山市内でも9件、約5900万円の被害があり、早急な被害防止策が求められています。

東京都内の特殊詐欺の認知状況の推移

武蔵村山市内の特殊詐欺認知状況の推移(平成30年は7月末現在)

私は、今年9月の市議会定例会の一般質問でオレオレ詐欺など特殊詐欺からの被害防止に関連して、自動通話録音機能を備えた電話用機器の無償貸与などの防犯対策について質しました。市は、以前行った無償貸与について申し込み件数が低調だったことにより、現在は事業実施を見送っているとした上で、「東大和警察署や武蔵村山市防犯協会などと連携を図りながら、啓発活動を通し被害の根絶に努めていく」としました。しかし、市内の被害状況から、今年の認知件数・被害額が昨年を上回る可能性があり、今後、状況を見極め対応したいとして、事業実施に含みをもたせました。

警視庁が8月に発表した「平成30年上半期における特殊詐欺の状況について」によると、平成25年に認知件数・被害額ともにピークとなりそのあと減少、昨年になって増加に転じています。平成25年以降に減少したのは、武蔵村山市をはじめ地方自治体や警察、団体が啓発を強化したことや金融機関での声掛けなどの啓発や取り組みが進んだことが考えられます。ただ、今年は上半期(1月〜6月)で昨年上半期を上回っており昨年の被害額を上回るペースとなっています。

この状況を重く見ている東大和警察署は「特殊詐欺は、ご両親や身内の方がお子さんやお孫さんを心配する心の隙に入り込み、多額の現金を騙し取る(振り込ませる)悪質な犯罪です。少しでも「何かおかしい?」と思ったら、最寄りの警察に連絡してください」と述べ、被害防止を呼びかけています。
一方で、啓発活動を行なっているにもかかわらず、昨年から認知件数・被害額が増えているのは、犯人側の手口が巧妙になってきていることを示していると考えています。特殊詐欺では電話が犯人側の重要な犯行ツールであり、今回提案した、自動通話録音機能を備えた電話用機器の貸与は被害防止に有用な手段です。今後も、有効な対策を求め市当局とも議論してまいります。

以下、私の質問と市長の答弁です。

(質問)
オレオレ詐欺など特殊詐欺が全国各地で多発している。市内の被害件数や対策、防犯機能を備えた電話用機器の無償貸与など今後の取り組みなどについて伺う。

(市長答弁)
本市における特殊詐欺の認知件数については、平成30年1月から7月までの累計で9件となっている。また、防犯機能を備えた電話用機器については、平成27年度に東京都の緊急事業として50台を無償貸与する事業を行ったが、申し込みが低調であったことから、本市としての事業実施は見送った経緯がある。そこで、本市としては東大和警察署や本市防犯協会と連携を図りながら、被害防止に向けた広報啓発活動や各種防犯イベントの開催時に高齢者に対する情報発信などを行ってきたが、今後とも同様の取り組みを行い、被害の根絶に努めていく。

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