◎2020東京オリンピック・パラリンピック開催及びその後に向けた取り組みについて
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催やその後に向けて、武蔵村山市は農産物の品質管理向上など、より高い経営目標を目指す農業者を支援することがわかりました。東京2020大会に農産物を提供するには東京都GAP等の認証の資格が必要であり、市は農業者の認証取得を後押しをします。
オリ・パラ開催中、選手村などに食材を提供するには認証が必要となります。その認証が農業生産工程管理=GAPです。Good Agricultural Practice(良い・農業・やり方)の頭文字をとった略称で、食品や労働環境の安全などに配慮し、良い農業を実践する工程管理を示します。
GAPは欧州を中心に広がる国際認証「グローバルGAP」や国内版の「JGAP」、東京都などが認証する「都道府県GAP」などがあり、農薬の保管法や水の質など点検項目について基準を満たす生産者を第三者機関が認証します。
市によりますと、認証取得により、食品の安全や品質向上、経営の改善、環境保全、農作業の事故軽減などのメリットがある一方、認証取得に費用がかかることや、取得していないと、オリ・パラの選手村などに農産物を提供する資格がとれなくなること、農産物取引において相手方がGAP認証を条件とする場合がある他、付加価値が付かず農産物に高い価格がつかないなどのデメリットが考えられるということです。
市はこの点を踏まえ、東京都GAP」等の認証取得のために、東京都の農業者支援機関である農業改良普及センター等を案内するとともに、実際に認証を申請できることとなった時には、市の認定農業者改善計画事業補助金等を活用して支援していくということです。
現在、武蔵村山市内でGAP認証を取得している農業者はなく、認証取得に向けて活動している農業者は市として把握していないということです。
日本経済新聞が1月30日付の電子版で、「東京都江戸川区は今年度から、GAPの取得を目指す農家への支援を始め、区産農産物の信頼性やブランド力の向上につなげる」と伝えています。。特に支援に力を入れるのは区が特産品と位置付けている小松菜の生産者で、農家一軒につき、年間40万円を上限に給付するということです。
江戸川区は小松菜の一大産地であり、小松菜農家に対する支援を先進的に進めているのも理解できます。多くの都市農地を抱え小松菜を生産する農業者も多い武蔵村山市としても、持続可能な農業を推進するためにも積極的な支援が必要と考えています。
東京2020大会は、7月24日に開幕し、9月4日に終わります。大会自体は一ヶ月半。その後も、訪日外国人が増加すると見込まれています。大会後に向けても武蔵村山の高品質で安全・安心な食材や食文化の魅力を内外に広げるチャンスでもあります。
オリ・パラはいまやスポーツだけの話ではありません。もちろん世界最高の技術を間近で見ることができる魅力があります。ただ、世界各国を見てみるとオリ・パラ開催によってスポーツ以外でも文化・街並み・考え方など各分野で変化もみられ、新しい時代を切り開く舞台であり転換点ともなっています
農業の魅力・付加価値の向上は農業関係者だけでなく市民の食生活や健康にも及びます。市としてもそれを見越して取り組んでほしいと考えています。
◎2020東京オリンピック・パラリンピック開催及びその後に向けた取り組みについて
訪日外国人が増えると見込まれる。我が市の高品質で安全・安心な食材や食文化の魅力を内外に広げるチャンスでもある。農業生産工程管理=GAPの推進について市の考えを伺う。
(市長答弁)
武蔵村山市の農業振興については、平成29年度に策定した武蔵村山市第三次農業振興計画に基づき農業の中心的な担い手となる認定農業者の経営力を強化する支援等を行なっている。今後、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に農産物を提供するとともに、農産物の品質管理を高めていこうという高い経営も苦行を目指す農業者には「東京都GAP」等の認証取得のために、東京都の農業者支援機関である農業改良普及センター等を案内するとともに、実際に認証を申請できることとなった時には、市の認定農業者改善計画事業補助金等を活用して支援してまいりたいと考えている。
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