3月議会の一般質問のまとめをお届けしています。次は、地方公会計制度の活用についてです。統一的な基準による地方公会計制度を導入して、この3月議会が終わると丸一年となります。これまでの一般質問では、導入の意義や課題などについて議論してきました。その中で、日々仕訳の方式が選択されたことは、非常に有益だったと確信しています。こうなりますと、次のステップはその活用です。事業ごとの数値目標や利用者負担、成果の数値、経費、トータルコスト、単位当たりの費用なども明確になり、決算や予算案づくりにも生かせることになります。現状と活用方法について質しました。
(市長答弁)
本市では、平成29年度から、統一的な基準による地方公会計制度を導入し、日々仕訳方式により会計処理を行っており、処理内容の点検等は月ごとに行っている。
今後は、5月末の出納閉鎖を経て決算整理仕訳等を行い、財務書類を作成していく予定としている。
また、制度の活用は、予算計上を施設別に改めていることから、公共施設等のマネジメントや施設使用料の設定等について今後、活用していきたいと考えている。
(まとめ)
統一的な基準による地方公会計とは全国の市町村で導入が進められている会計の方式です。考え方的には一般の会社と同じような会計方式を使って、成果を見えるようにしようということです。ただ、一般の会社と違って利益を取る必要はないので、どれだけ効果的・効率的に事業を進めた上で、財政の見える化をしていこうという取り組みです。
先進的な取り組みを進めているのは町田市です。数年前に町田市議会に依頼して、一人で視察をしてきました。わかりやすいところで言えば、図書館や学校給食、児童館なども含め事業一つ一つを運営するために人件費を含めどのくらいの費用がかかっているかもA3用紙一枚でわかるようになっていました。これを元に翌年度の予算案を作成することにより、これまでよりも効果的な予算投下も可能になります。
さて、武蔵村山市の状況ですが、日々仕訳も着実に進められているとのこと。出納整理期間が終わればいよいよ財務諸表が出てくるということになります。これまでよりも精度の高い財務諸表ということになりますが、活用の方法も考えていかなければならない時です。ただ、活用の方法が庁内で定まっていないということもあり、この質問は担当部署に次回への宿題という形になりました。
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