今年度(平成29年度)も東京都の児童・生徒の学力向上を図るための調査が7月に行われました。ここ数年、この調査の結果を受けて教育委員会の考え方や指導方法について一般質問しています。毎年、恒例となってきました。これまで積み重ねてきた調査結果で、武蔵村山市の現状の細かい分析なども進んでいると考えています。そこで、今回の児童・生徒の学力向上を図るための調査の結果、学校教育の改善・充実状況について質しました。
(教育長答弁)
東京都の学力調査については、小学校5年生、中学校2年生を対象に実施されている。小学校の結果については、理科において東京都の平均正答率に近づいている一方で、算数科における技能面や数学的な考え方に課題が見られた。中学校は、国語科、理科において東京都の平均正答率に近づいている一方で、数学科における知識・理解について課題が見られた。
各学校では、学力調査の結果を分析し、毎年9月に授業改善推進プランを作成し、実態を踏まえた指導の改善に努めている。また、児童・生徒一人一人の学習支援として、学習ボランティアを活用し放課後の補修教室等も行っている。平成30年度は、これまでの学力向上推進委員会を発展・充実させ、基礎学力を身に付けるための反復指導の在り方等の検討を行うなど、引き続き児童・生徒の学力向上へ向けた取り組みの充実を図る。
(まとめ)
毎年、この時期に学力向上について質問しています。小学生・中学生の子供を持つ保護者の皆さんと話をすると、「子どもたちの学力を上げてほしい」という要望が非常に多いのが分かります。議会だよりやブログを読んでくださっている保護者の皆さんも多いようです。
さて、今年度の学力調査では教科によっては東京都平均を上回る学校もあるものの、算数・数学については課題が見られるという結果となりました。
この結果を現状分析し、教育委員会としての対策がわかりました。
・基礎的・基本的な技能、知識・理解の定着が必要。
・教科書の例題レベルの問題を確実に解くことができる力をすべての児童・生徒に身につけされることが急務。
・上記に視点を置いた授業改善を図る。
・授業時間外に児童・生徒が進んで繰り返しの学習に取り組めるシステムの構築を早急に進める。
結果や分析を通してできた対策を早急に進めることを期待しています。
新しい学習指導要領が移行期間を含めて平成30年度から始まります。新しい学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」が重視されておりますが、その一方で、基本的な力を身に付けなければ、それらを活用する学びにつながっていかないと考えてられています。いま、まさに基礎的な力はさらに必要になっています。