より良い学校教育についてです。今回は課題を解決に向けた取り組みを質問しています。
(質問)
これまで、同じタイトルで、東京都の児童・生徒の学力向上を図るための調査について一般質問で議論してきました。その中で、武蔵村山市内小・中学校の児童・生徒の課題が浮かび上がりました。その一つ、算数・数学における基礎的な計算力について対応策を考えなければならないと答弁がありましたが、その対応策を伺いました。
そして、言語活動についてです。言語・言葉は交流のための大事な道具です。英語も大事でしょうが、正しい日本語を使うことは、これまで以上に必要なスキルとなってきます。そこで、平成28年第3回定例会で、方言も含め日本語という言葉に興味を持ってもらうために、日本語の発声を授業に取り入れることを提案していましたので、言語活動の状況について伺いました。
<教育長答弁>
算数・数学における対応策について、市内学校においては、東京都が作成した東京ベーシックドリルをタブレットで学習する取り組みや習熟の程度に応じて繰り返し学習するなどの取り組みを行ったり、補充学習の時間を放課後等に確保する取り組みを行ったりしている。また、習熟度別の学級編成の際に学習の定着の程度が低い場合には編成人数を少なくし、きめ細やかな指導が行えるようにするなどの取り組みも行っている。
次に、言語活動の状況についてですが、学校で授業を行う教員そのものが、正しい日本語、美しい日本語の話し方、相手に伝わりやすい話し方について学び身に付けることは重要なことと考えている。今年度の初任者研修において、日本語について学ぶ研修を設定したり、日本語検定に向けた学習を行ったりしている。
(まとめ)
毎年、東京都の児童・生徒の学力向上を図るための調査の結果について教育委員会と議論を重ねています。これまでの調査を重ね、分析する中で、武蔵村山市内の小・中学生は「算数・数学における基礎的な計算力」について課題があることが、明らかになってきました。その対応策が教育委員会から報告があり、各学校において東京ベーシックドリルの活用や補充学習の確保や充実に加え、第一小学校や第九小学校など数校で家庭での学習時間の確保に向けた取り組みを行っています(表参照)。学校で習ったことを定着させるためには家庭での復習が重要です。また、村山学園では、数学科で少人数・習熟度別指導を行うにあたって、学力向上担当教師がひとり多く配置され、一層きめ細やかな指導ができるようになっています。教育委員会によりますと、今後の調査結果について「(東京都の平均点に対し)充足率100%」を目指しているということです。
日本語の言語活動については、教育委員会として、子供たちの言語環境を作る教員の日本語能力を高めていくことは非常に重要であると考えていて、教壇に立ち始めた新規採用者の研修において、元アナウンサーを講師に研修を予定していることがわかりました。教員の言語能力の向上は、子供たちの言語能力を高めるという意味で大きな影響を与えると考えています。
一朝一夕で学力向上は図れません。家庭での学習時間の確保に向けた取り組みを行っている学校もありました。基礎的な力をすべての児童生徒が習得できるよう学校教育、家庭教育のバランスも考慮しながら取り組み、今後も、調査結果を聞きながら分析を進めてまいります。
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